TOEICのリスニング問題に、Part2(短文応答問題)があります。
短い質問に対して、答えになる最もふさわしい選択肢を一つ選ぶパートです。リスニング関係で最も多くの質問を受けるパートでもあります。
Part2が難しい理由
このパートの何がやっかいかというと、まずやり取りがあっという間に終わってしまうところです。
オフィスに限らず、空港、美術館、ホテル、ホームセンターなど、あらゆるシチュエーションに唐突に放り込まれます。同僚として答えたり、お客側orお店側の対応を求められたりします。すべて最初の質問文で判断する必要があります。
そして、その質問の答えがかなり間接的になることがあります。すごく遠回りで、やりとりが本当に成立しているのか悩む問題があります。英語が聞こえてもダメというやつです。
例えば、How is the new addition to the team? 「新しくチームに入ってきた人どう?」といった質問が出ます。additionは人も物も指すことができます。この場合は後ろがto the teamなので人ですね。それに対する答えは何だと思います?
He’s doing very well!「すごくよくやってるよ!」ならまあまあ選びやすいし、
He needs some time to get used to the new environment.「新しい環境に慣れるのに少し時間かかるね」の答えも、まだ想定できると思います。
でも答えは(本当の問題から少し変えています)、
Actually, I didn’t know we were hiring anyone.
「実際には(そもそも)、誰かを雇おうとしていたことを知らなかったんだよね」でした。
短時間での判断は難しい
「会話をしている立場になりきって・・・」というのはよく攻略本に書いてあることです。私も講座で使ったりします。
でも、「新しい人どう?」という質問に対して、答える側の立場になりきると言うことは、チームの最新情報を知らない(出張してた?)、あるいはそういうチーム情報に疎い少しドジっ子な同僚になって答える必要があるわけです。
あの短い10秒以内の間に、会話の状況を理解し且つドジっ子の立場からの答えを選択できますか?
無理です。
前振りもなく突然そんな状況は想定できません。人によってはドジっ子の立場になることを、生理的に受け入れられない可能性もあります。
だた、正確に言うと無理ゲーな問題もあります。
他の多くの問題は「まあ理解できるよね」から「ギリギリ想定内だね」の範囲に収まっています。
なので、こういった問題には必要以上にこだわらず切り替えることが大切です。800点を見据えても、必要の無い問題です。
スピードが求められている
実は、テクニック的に言うといくつかのドジっ子パターンは存在します。またActually,…等の副詞は間接的な答えになりやすいということもあります。長くなるのでPart2のテクニック (technical side)についてはまた別の機会にお話します。
前のコラムでも少し書きましたが、TOEICは英語のテストですが、情報処理スピードを求められているテストでもあります。「時間をかければできるのに」がTOEICでは「できない」と判断されるので、解く問題の取捨選択や頭の切り替えが非常に大切になります。
Part2の難しい過ぎる問題に時間と体力をかけずに、自分がとれる問題に集中してみてください!
いかがだったでしょうか。
このコラムでは、受講者の皆さんから特に質問の多かったことを中心に、あまり堅くならずにお話ししていきたいと思います。
よかったら参考にしてください!
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